「北大英語の参考書、何を使えばいいかわからない…」
北大英語には北大英語の出題傾向があり、それに合った参考書の選び方があります。
この記事では、北大英語の過去問を20カ年以上分析し、2次試験で132点(88%)を取った塾長エヌが、
- 「北大英語に本当に必要な参考書」
- 「やらなくていい参考書」
を、根拠つきで徹底解説します。
この記事を監修した塾長エヌの自己紹介
北海道出身。現在、北大修士2年。北海道にある偏差値約60の高校出身。令和3年度(共通テスト元年)に受験。総合理系 総合科学選抜群受験し、点数は646.05/750(次席入学)。2次試験の英語は132/150、共通テスト英語はR98/100、L88/100。TOEIC 960点 農学部 学科主席で卒業。海外在住や留学の経験なし。【ホクエイゴ|北大英語専門塾】の代表。

・北大英語に本当に必要な参考書(分野別)
・やらなくていい参考書とその理由
・塾長エヌが実際に使った参考書と使い方
・偏差値別の参考書ルート
・参考書の年間スケジュール
北大英語の参考書を選ぶ前に知っておくべきこと
参考書選びで失敗する受験生の多くは、「北大英語にどんな力が必要か」を理解しないまま参考書を選んでいます。
- 北大英語の出題傾向と、そこで求められる力を正確に把握する。
- その上で参考書を選ぶ。
この順番を守るだけで、勉強の質はまったく変わります。
ということでこのセクションでは、参考書を選ぶための「土台」となる知識を整理します。
北大英語の出題傾向と求められる力
北大英語は、90分・150点・4大問という構成です。
合計語数は2,600〜2,800 words(塾長エヌの推計)におよぶ、非常に読解量の多い試験です。大問ごとの構成は以下の通りです。
- 第1問・第2問(長文読解):各650〜750語、各6問・推定各40点
- 第3問(英作文):350〜450語の問題文、3問・推定34点
- 第4問(会話文):800〜1,000語、12問・推定36点
※配点はすべて推定です。正確な配点は公表されていません。
問題構成については毎年同じです。
詳しい問題構成と配点については、「北大英語の問題構成・配点を次席が徹底解説【北大英語専門塾】」で解説しています。
この出題構成から、合格点に届く力は次の4つに絞られます。
①精読力
1文1文の構造を正確に読み取る力です。長文読解・英作文・会話文、すべての大問に直結します。
精読力はすべての基礎であり、これなしに北大英語は攻略できません。
どれだけ速く読めても、正確に読めなければ得点にはつながらないからです。
特に北大の長文は、1文が長く構造が複雑なものが多いため、SVOCを意識した精読の習慣が合否を分ける大きな要因になります。
②速読力
90分で2,600〜2,800 wordsを処理するには、スピードも必要です。
ただし、速読は精読の上に成り立ちます。
精読で構造を正確に取れるようになってはじめて、速く読んでも意味が取れるようになります。
最初から速読を練習しても、根拠のない解答を繰り返すだけです。
③英作文力
第3問では、本文の内容を踏まえた英作文が求められます。
難しい表現は不要で、シンプルな英語で論理が通っていれば点は取れます。
ただし「何をどう書けばいいか」を瞬時に判断できる力は、練習しなければ身につきません。
英作文の練習では、採点基準を意識しながら書く習慣をつけることが重要です。
書いた英文を自己添削できるレベルまで基礎力を固めることが、得点アップの近道になります。
④語彙力
第4問の会話文を含め、すべての大問で基礎的な語彙力が問われます。
知らない単語があっても文脈から意味を推測できる力が必要で、そのためにも語彙の土台は不可欠です。
単語を「意味を知っている」だけでなく、「文脈の中で使える状態」まで仕上げることが、北大英語で点を取るために鍛えるべき力の一つです。
ちなみに、各ステップの具体的な時期はこちらの記事で詳しく解説しています。
参考書選びで受験生がやりがちな3つの失敗
北大英語の出題傾向を理解した上で、次に注意してほしいのが「参考書選びのよくある失敗」です。
正しい参考書を選んでも、選び方を間違えると勉強の効率は大きく落ちます。
ここからは、多くの受験生が実際にやってしまう失敗を3つ紹介します。
失敗①:有名な参考書をとりあえず買う
SNSや口コミで「神参考書」と呼ばれているからといって、それが北大英語に合っているとは限りません。
市販の参考書のほとんどは「大学受験全般」を対象に作られています。
北大英語の出題パターン・語数・設問形式に特化したものではありません。
「有名かどうか」より「北大合格に必要なスキルが鍛えられるか」で選ぶことが重要です。
全体像を把握してから動く——これが参考書選びでも最初に守るべき原則です。
失敗②:参考書の数を増やしすぎる
「この参考書も良さそう、あの問題集も必要かも」と次々に手を出し、どれも中途半端になるパターンです。
受験が近づくにつれて焦りが増し、新しい参考書に手を出したくなるのはよくあることですが、それが最も効率を下げる行動です。
参考書は1冊を何周もする方が、確実に力がつきます。5冊を1周するより、1冊を5周する方が記憶に定着し、応用も利くようになります。
北大英語の合格に必要な参考書の数は、思っているよりずっと少ないです。
失敗③:自分のレベルに合っていない参考書を選ぶ
難しすぎる参考書を選ぶと、正しく答え合わせができず、力がついているのか確認できません。
一方、簡単すぎる参考書では北大英語のレベルに到達できません。
実際、「難しい参考書を使っているから頑張っている」と思い込んで、基礎が固まっていないまま演習を重ねている受験生は少なくありません。
参考書を選ぶ基準は2点です。
- 「北大合格に必要なスキルを鍛えられるか」
- 「今の自分のレベルに合っているか」
この2点を満たす参考書だけを使うことが、効率的な対策につながります。
北大英語対策のおすすめ参考書【分野別】
ここでは、北大英語の対策に使えるおすすめ参考書を分野別に紹介します。
「何を選べばいいかわからない」という声は非常に多いですが、正直なところ、参考書の数は多くありません。
各分野につき1〜2冊に絞り、それを使い切ることが合格への最短ルートです。
単語帳ー速読英単語
![Z会の速読英単語 必修編[改訂第8版]](https://hokueigo.com/wp-content/uploads/2026/04/61CfDVz-GuL._SL1500_-191x300.jpg)
北大英語の単語対策には、「速読英単語(必修編)」をおすすめします。
北大英語の最大の特徴は、試験時間90分で2,600〜2,800語もの英文を読みこなさなければいけないことです。
単語帳で単語を覚えるだけでは、実際の長文ではなかなか使えません。
なぜなら、実際の長文で単語が出てきた時に「その意味を記憶から引き出して思い出す」という訓練は普通の単語帳では積めないからです。
一方速読英単語は「長文の中で単語を覚える」形式なので、「その意味を記憶から引き出して思い出す」という訓練もしながら単語を覚えられます。
文脈の中で意味をつかむ力も同時に身につくため、一石二鳥で単語力を身につけられます。
とはいえ、英単語帳はレベルさえ間違えなければ何を使っても大丈夫というのが正直なところです。
市販の大学受験用の英単語帳はどれも優秀なので、よく出る英単語はどの英単語帳も概ねよくおさえています。
有名なところだと、北大目指すならこういう感じの単語帳だと良いですね。
- ターゲット1900
- システム英単語
- 必携英単語LEAP
なお、もし速読英単語を候補から抜かすなら、おすすめなのはターゲット1900です。
1語1訳でスッキリしているため、短時間で大量に回せます。(英単語は一度で覚えるのではなく、大量に回すことが重要)
どちらが優れているかではなく、「自分が続けられる1冊」を選ぶことが重要です。
単語帳は何周できるかがすべてです。1冊を徹底して繰り返してください。
英文法ー学校の教材でOK
英文法は、すでに学校で使っている教材をそのまま使えば十分です。
- Forest
- Evergreen
- Vintage
- Next Stage
- スクランブル
など、いろんな英文法の参考書がありますが、どれも書いてある内容は本質的に同じです。
英文法は英語の原則であり、どの教材でも同じ内容が解説されるようになっています。
ですので、わざわざ新しい参考書を買い足す必要はありません。
受験生の中には「英文法がわからない。学校の参考書が悪いんだ」と感じて、いろんな英文法を購入して勉強してみる方がいます。
「学校の参考書はよくない」と思ってしまう気持ちはすごくわかります。
でも、英文法に関しては違います。なぜなら、英文法は英語の原則だからです。
参考書を変えたからといって、書いてあることは同じなんです。だから、参考書を変えても英文法は理解できるようにはなりません。
ただし、1点だけ注意があります。参考書を読むだけで終わらせないことです。
英文法は「知っている」だけでは得点になりません。問題集で実際に手を動かし、「使える知識」に変えることが必要です。
学校で配布された問題集があれば、それを繰り返し解くだけで十分な文法力は身につきます。
では、英文法を鍛える最終的な目標はどこにあるのでしょうか。
北大英語においては、文法力は「文法問題を解くための力」ではなく、精読・英作文・和訳すべての土台となる力です。
- 英文解釈で1文の構造を正確に読み取るとき
- 英作文で正しい文を組み立てるとき
- 和訳問題で日本語に落とし込むとき
どの場面でも文法の正確な理解が求められます。
文法を「暗記科目」として終わらせず、実際の問題演習を通じて使える形に育てていくことが重要です。
文法の学習が一段落したら、精読や英作文の練習の中で文法知識を実際に使う機会を積極的に作っていきましょう。
「文法は学び終えたら終わり」ではなく、他の分野の学習を通じてさらに定着させていくものだと理解しておいてください。
英文解釈(精読)ー基礎英文解釈の技術100

英文解釈には、「基礎英文解釈の技術100」をおすすめします。
北大英語のすべての大問は、1文1文の構造を正確に読み取る力の上に成り立っています。
英文解釈とは、その力を体系的に鍛えるための学習です。
基礎英文解釈の技術100は、北大英語に必要な精読力を過不足なく身につけられる1冊です。
収録された100の構文パターンをしっかりマスターすれば、北大の入試問題で出てくる文構造には対応できます。
ちなみに、「基礎英文解釈の技術100」とよく似た名前の「英文解釈の技術100」という参考書もあります。
「英文解釈の技術100」は「基礎英文解釈の技術100」の上位版ですね。
「上位版があるなら、そっちやった方が良くない?」と思う方もいるかもしれません。
英文解釈は地味に見えますが、長文・英作文・会話文と、あらゆる分野の得点に直結します。後回しにせず、早い時期から取り組んでください。
では、英文解釈はいつ始めて、いつ終わらせるべきでしょうか。
理想的なタイミングは、単語と文法の基礎が固まった高校2年生の終わりから高校3年生の春にかけてスタートすることです。
英文解釈の学習には一定の文法知識が必要です。文法がまだ不安定な状態で始めても、構造の分析が感覚頼みになってしまいます。
単語帳をある程度回し、文法の基本事項が理解できた段階で取り組み始めるのがベストです。
終わらせる目標としては、夏休み終わりまでに基礎英文解釈の技術100を完了させることを基準にしてください。
秋以降は長文演習と過去問が学習の中心になります。
英文解釈の仕上げが遅れると、長文演習に十分な時間を割けなくなります。
夏の終わりまでに精読の土台を作り切り、秋から演習量を積み上げていくというスケジュールを意識してください。
長文読解(速読)ーやっておきたい英語長文シリーズ

長文読解の演習には、「やっておきたい英語長文」シリーズをおすすめします。
このシリーズは語数(300語・500語・700語・1000語)でレベルが分かれており、自分の現在地に合わせて段階的にレベルを上げていけます。
「今の自分は何語の文章を読めるか」が明確にわかるため、学習計画が立てやすいのも大きな特徴です。
北大英語の大問1・2では各650〜750語の英文が出題されます。
まず300から始め、500→700とステップアップするのが理想的な使い方です。
なお、やっておきたい英語長文1000もシリーズに存在します。
この参考書は、何周するかと、1回目・2回目で何をするかを意識して使うことが大切です。
1回目は「精読」として使います。
わからない単語や構文で立ち止まり、辞書や解説を使いながら文章の構造を丁寧に読み解いてください。
答え合わせのあとは、なぜ自分が間違えたかを言語化することが最も重要です。
2回目以降は「速読」として使います。
1回目で解決した文章を、今度は時間を意識しながら通して読んでみてください。すでに内容を知っている文章を速く読むことで、読む速度と理解の精度が同時に上がっていきます。
長文読解の詳しい対策方法については、「北大英語の長文読解対策を次席が徹底解説【北大英語専門塾】」で解説しています。
英作文ードラゴンイングリッシュ

英作文の対策には、「ドラゴン・イングリッシュ」がおすすめです。
北大英語の英作文(第3問)は、穴埋め型英作文(問1・問2)と自由英作文(問3)が出題されます。
自由英作文では50〜70語前後で自分の意見を書く形式であり、難解な文法や高度な表現は必要ありません。
ドラゴン・イングリッシュには、実際の英作文で使えるフレーズが100文収録されています。
このフレーズを覚え、過去問で実際に書く練習を繰り返すことで、英作文に必要な力は十分に身につきます。
難しい表現を覚えようとする必要はありません。使えるフレーズのストックを作り、それを正確に使うことが得点につながります。
ドラゴン・イングリッシュの具体的な使い方としては、まず100文を声に出しながら書き写すことから始めてください。
目で追うだけでは定着しません。手を動かし、音にすることで記憶に残りやすくなります。
100文をひと通り覚えたら、次は過去問と組み合わせる段階に入ります。
北大の過去問の自由英作文問題を実際に書いてみて、「この場面でドラゴン・イングリッシュのどのフレーズが使えるか」を意識しながら答案を作ってみてください。
フレーズを「覚える」から「使う」に変える練習が、得点力に直結します。
英作文の詳しい対策方法については、「北大英語の英作文対策を次席が解説【出題形式・採点基準・書き方まで】」をあわせてご覧ください。
会話文・空所補充ー参考書必要なし
会話文・空所補充は、専用の参考書を用意する必要はありません。
北大英語の第4問は会話文形式の空所補充問題で、推定36点と配点が大きく、対策を気にする受験生も多い分野です。
しかし、ここで問われているのは会話特有のテクニックではなく、語彙力と文脈を読む力です。
精読力と語彙力が身についていれば、会話文であっても自然に対応できます。
最も効率的な対策は、過去問の会話文を繰り返し解いて、そこに出てくる語彙を覚えることです。
会話文に頻出する表現のパターンは限られており、過去問演習を重ねるだけで十分なインプットになります。
専用の参考書を一から取り組むより、実際の北大の問題で練習するほうがはるかに実践的です。
過去問
過去問演習には、「北大の英語15カ年」と「赤本(5カ年)」の2冊を使い分けます。
北大の英語15カ年

英語に特化した問題集で、15年分の演習量を確保できます。
北大英語は出題形式が安定しており、過去問を多く解くほど問題のパターンや難易度感覚が身につきます。
英語の演習量を増やしたい時期に使う1冊です。
赤本

英語以外の科目も含む総合演習用として、主に直前期に使います。
本番に近い形で全科目を通しで解く練習ができるため、時間配分の確認や本番の雰囲気に慣れるために活用してください。
演習のタイミングとしては、各分野の参考書がひと通り終わった秋以降から過去問に入るのが基本的な流れです。
過去問は「試すもの」ではなく「学ぶもの」です。解いたあとに丁寧に復習し、できなかった部分を分野別の参考書に戻って補強することが大切です。
過去問の使い方や取り組む時期については、以下の記事で詳しく解説しています。
北大英語対策で「やらなくていい」参考書
参考書選びで大切なのは、何をやるかよりも「何をやらないか」を決めることです。
北大英語の合格に向けた勉強時間は限られています。不要な参考書に時間を使ってしまうと、本当に必要な演習量を確保できなくなります。
このセクションでは、「良い参考書だけど北大英語には不要」という視点で、避けるべき参考書とその判断基準をお伝えします。
北大にオーバースペックな参考書
「難関大向け」と書いてある参考書がすべて北大に必要なわけではありません。
難しい参考書をやり切ることに意味があるのではなく、北大の出題レベルに合った力を最短で身につけることが大切です。
以下の参考書は、北大英語の対策としては必要以上のレベルを求めるものです。
①ポレポレ英文読解プロセス50

ポレポレは東大・京大など最難関大学を目指す受験生向けの英文解釈参考書です。
扱う英文の難度・抽象度ともに非常に高く、完走するには相応の時間と労力が必要です。
北大英語に出てくる英文の文構造は、「基礎英文解釈の技術100」をしっかり仕上げれば対応できます。
ポレポレまで手を伸ばす必要はありません。
②英文解釈の技術100

前述しましたが、「基礎英文解釈の技術100」の上位版「英文解釈の技術100」に取り組むのはオーバーワークです。
「基礎英文解釈の技術100」で北大英語に必要な解釈力は十分に身につきます。
「英文解釈の技術100」に進む時間があるなら、長文演習や英作文の練習に充てましょう。
③やっておきたい英語長文1000

こちらも前述した「やっておきたい英語長文シリーズ」の最上位版「やっておきたい英語長文1000」です。
1000語レベルの長文は北大英語の出題形式からは外れるので不要ですね。
700までこなせれば、北大の長文問題には対応できます。
④鉄壁(鉄緑会東大英単語熟語)

東大受験生の定番単語帳として知られる「鉄壁」ですが、収録語数・難度ともに北大英語には過剰です。
速読英単語(必修編)やターゲット1900を確実に仕上げることのほうが、北大合格への近道です。
鉄壁は3,000語以上を収録しており、1周するだけでもかなりの時間がかかります。
限られた受験勉強の時間の中で、北大英語に出ない単語を覚えることに費やすのはもったいないと言えます。
時間対効果が悪い参考書
参考書は中身だけでなく、「自分の勉強スタイルに合っているか」という視点でも選ぶ必要があります。
特定の参考書を名指しするというよりも、北大英語の対策において時間対効果が下がりやすい参考書には共通した特徴があります。
手元にある参考書を以下の基準で見直してみてください。
①1周するのに膨大な時間がかかるもの
ページ数が極端に多い参考書は、1周終えるだけで数ヶ月かかることがあります。
受験本番までの時間は限られているため、繰り返し復習できる回数が減ってしまいます。
参考書の習熟度は「1周したか」ではなく「何周したか」で決まります。薄くて精度の高い参考書を徹底的に繰り返す方が、確実に力がつきます。
②北大英語に出ない範囲まで広くカバーしているもの
大学受験全般を対象とした参考書は、難関大すべてに対応するために内容が幅広くなっています。
北大英語の出題傾向に絞って見ると、実際に使う範囲は全体の一部に過ぎないことも少なくありません。
北大の出題形式・難易度に照らして「本当に必要か」を問い直すことが重要です。
③解説が薄く、自学自習に向かないもの
問題を解いても「なぜ間違えたか」がわからなければ、同じミスを繰り返すだけです。
解説が充実していない参考書は、独学での使用には不向きです。
北大英語は記述・和訳・英作文など、思考プロセスを丁寧に理解しなければならない問題が多く出ます。
答え合わせだけで終わる参考書では対応が難しいと言えます。
④同じ分野の参考書を複数冊持っている状態
「英単語帳を2冊同時進行」「英文解釈の参考書を複数並行」という状態は、一見すると勉強量が多いように見えますが、どちらも中途半端になりがちです。
1冊を完全に仕上げてから次に進む方が、圧倒的に力がつきます。まず手元の参考書を1冊選んで、それを使い切ることに集中しましょう。
塾長エヌが実際に使った参考書と使い方
「おすすめと言われても、本当にそれで点が取れるの?」と思う方もいるかもしれません。
受験生時代に使っていた参考書リスト
使っていた参考書は、主に以下の通りです。
| 分野 | 参考書 | 備考 |
|---|---|---|
| 単語 | 速読英単語 必修編 | 200周以上した。 |
| 英文法 | 学校の教材 | 英文法は原則なので何を使っても同じ |
| 英文解釈 | 基礎英文解釈の技術100・英文解釈の技術100 | 上位版はオーバーワーク気味。基礎英文解釈の技術100だけで十分だった。 |
| 長文読解 | やっておきたい英語長文300・500・700・1000 | 1000は必要なかった |
| 英作文 | ドラゴン・イングリッシュ+過去問 | フレーズを覚えて過去問で実戦 |
| 過去問 | 北大の英語(赤本) | 20カ年以上 |
これだけです。
特別な参考書は1冊も使っていません。市販で手に入るものを、ただ愚直にやり込んだだけです。
132点を取った参考書の使い方のコツ
参考書は「何を使うか」より「どう使うか」のほうが大切です。
同じ参考書を使っても、点数が伸びる人と伸びない人がいます。その差は使い方にあります。
- 1冊を何周もする
- 精読→音読→速読の順序を守る
- 英作文はフレーズを覚えてから過去問に入る
- 過去問は復習に時間をかける
① 1冊を何周もする
新しい参考書に手を出すより、手元の1冊を完璧にするほうが圧倒的に効果的です。
書店に行くと、魅力的な参考書がたくさんあって欲しくなりますよね。
でも、そんな時はこう考えてみてください。
「この参考書、北大英語を攻略するのに本当に必要かな?今持ってる参考書と役割被っていないかな?」
② 順序を守る
北大英語対策の順序は以下の通りです。
- 語彙&精読
- 英作文
- 速読
参考書もこの順番に沿って、購入・使用していくべきです。
④ 問題演習後の復習に時間をかける
「解くこと」以上に「復習」に時間をかけましょう。
模範解答と自分の答えのズレを言語化し、次の解答に活かすサイクルを続けてください。
偏差値別おすすめルート【参考書の進め方】
「どの参考書を使うか」と同じくらい重要なのが、「どの順番で進めるか」です。
北大英語は出題範囲が広いため、レベルに合わない参考書に手を出すと時間を大きく無駄にしてしまいます。
ここでは、現在の偏差値別にこれまで紹介した参考書をどの順番で進めるべきかをお伝えします。
偏差値50未満
まずは「単語と文法」の2本柱を徹底的に固めることが最優先です。
単語は速読英単語(必修編)を毎日続けてください。1周して終わりではなく、最低でも3〜5周することで定着させます。
文法は特別な参考書を買う必要はありません。
学校で配布されている文法教材を繰り返し解くだけで十分です。新しいものに手を出すより、手元にある1冊をやり込むほうが確実に力がつきます。
単語と文法がある程度固まってきたら、基礎英文解釈の技術100に進みましょう。
偏差値50〜60のルート
単語・文法の継続を続けながら、精読力と英作文の土台を同時に作る段階です。
まず、基礎英文解釈の技術100をこの時期に本格的に仕上げましょう。1文1文の構造を正確に取れるようになるまで、繰り返し取り組んでください。
基礎英文解釈の技術100が終わったら、長文演習に入ります。
最初はやっておきたい英語長文300から始め、慣れてきたら500に進みましょう。
英作文はこの時期からドラゴンイングリッシュでフレーズ暗記を始めてください。
北大の英作文は「基本フレーズを使って書く」形式のため、暗記した表現をそのまま使える場面が多くあります。
長文と並行して進めることで、読む力と書く力を同時に伸ばせます。
偏差値60以上のルート
参考書は仕上げの段階です。過去問中心の実戦モードに切り替えましょう。
英文解釈はすでに仕上がっている前提で、長文演習はやっておきたい500→700で実戦力を磨きます。
700まで終えれば、北大の長文問題に対応できる読解力が十分に身につきます。
英作文はドラゴンイングリッシュのフレーズ暗記を完成させたうえで、過去問演習に入ってください。
北大英語の英作文は出題パターンが安定しているため、過去問を繰り返すことが最も効率的な練習になります。
過去問演習は北大の英語15カ年をメインに使います。
会話文については特別な参考書を用意する必要はなく、過去問で繰り返し取り組むだけで十分に対応できます。
この段階では「まだ参考書が足りない」と感じて新しい本に手を出す受験生が多いですが、それは逆効果です。1冊を完璧に仕上げてから次に進む姿勢を貫いてください。
北大英語の参考書 年間スケジュール
参考書の選び方がわかったら、次に大切なのは「いつ何を使うか」というタイミングです。
同じ参考書でも、使う時期を間違えると効果が半減します。ここでは高2冬から入試直前まで、北大合格に向けた年間スケジュールをお伝えします。
高2冬〜高3春(基礎固め期)
この時期の目標は「英語の土台を作ること」です。
長文や英作文に手を出したくなる気持ちはわかりますが、今は我慢。土台のない状態で応用をやっても、ほとんど身につきません。
単語は速読英単語を毎日続けることが最優先です。この時期に3〜5周を目指してください。
速読英単語は単語だけでなく長文も収録されているため、単語を覚えながら英文に慣れるという一石二鳥の効果があります。
文法は学校の教材を繰り返し使いましょう。新しい文法書を買う必要はほとんどありません。
学校で配られた問題集や教科書を何度も解き直すだけで、文法の基礎は十分固まります。
文法がある程度固まってきたら、基礎英文解釈の技術100を始めます。文法の知識を「英文を読む力」に変えていくフェーズです。
英文解釈と並行して、徐々に長文問題(やっておきたい英語長文の300、500あたり)を解き始めても良いです。
高3夏(実力養成期)
高3の夏休みは、受験の天王山と呼ばれるほど重要な時期です。
この夏でやるべきことは大きく3つあります。
まず、基礎英文解釈の技術100を夏休み終わりまでに完了させます。春から進めてきた技術70をこの夏でしっかり仕上げてください。
基礎英文解釈の技術100が完成すると、ある程度の難易度の英文を正確に読み解く力がつきます。これが長文演習の前提として必要な力です。
基礎英文解釈の技術100が完了したら、やっておきたい英語長文を本格始動します。
いきなり難しい長文に手を出すのではなく、300から段階的にレベルを上げることで、確実に読解力を伸ばせます。
英作文の準備として、ドラゴンイングリッシュでフレーズ暗記を始めましょう。
秋から本格的な英作文演習に入るためにも、この夏からフレーズを仕込んでおくことが大切です。
高3秋〜直前期(実戦演習期)
秋以降はいよいよ実戦モードに切り替えます。
過去問演習ですね。
長文では、読めなかった文の構造を丁寧に確認し、語彙と読解の精度を上げることを意識してください。
英作文では、ドラゴンイングリッシュのフレーズを使いながら、北大の過去問で実際に英文を書く練習を重ねましょう。
過去問演習の中心は「北大の英語15カ年」です。
秋から入試直前まで、繰り返し北大の問題を解くことで出題傾向と時間配分の感覚をつかんでいきます。
北大英語は試験時間に対して問題量がかなり多いため、時間配分の練習は必須です。
直前期は赤本で全科目通し演習を行います。
英語だけを単独で解く練習から、本番と同じ環境・時間で全科目を通して解く練習に切り替えましょう。
本番のシミュレーションを重ねることで、試験当日の緊張を和らげ、実力を最大限に発揮できる状態を作っていきます。
まとめ:北大英語の参考書は「何を・いつ・どう使うか」がすべて
北大英語の参考書選びは、数を揃えることではなく、正しい参考書を正しい順番で使い切ることがすべてです。
この記事でお伝えしたことを整理します。
- 参考書を選ぶ前に:北大英語の出題傾向と求められる4つの力(精読力・速読力・英作文力・語彙力)を把握する
- 分野別おすすめ:速読英単語・学校の文法教材・基礎英文解釈の技術100・やっておきたい英語長文300/500/700・ドラゴンイングリッシュ・北大の英語15カ年+赤本
- やらなくていい参考書:ポレポレ・英文解釈の技術100・やっておきたい1000・鉄壁は北大にはオーバースペック
- 使い方のコツ:1冊を何周もする・精読→速読の順序を守る・英作文はフレーズを覚えてから過去問・復習に時間をかける
- 偏差値別ルート:50未満は基礎固め・50〜60は精読+長文+英作文を並行・60以上は過去問中心の実戦モード
- 年間スケジュール:高2冬〜高3春に基礎固め→高3夏に実力養成→高3秋〜直前期に実戦演習
北大英語に必要な参考書の数は、思っているよりずっと少ないです。必要なものだけを選び、それをやり切る。この姿勢が合格への最短ルートです。
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次に読むべき記事
各トピックをさらに深掘りしたい方は、以下の記事をご覧ください。


