「北大英語の対策、何から始めればいいのかわからない」
北大を目指す受験生から、毎年必ず聞かれる悩みです。
北大英語は90分で2,600〜2,800語もの英文を処理し、和訳・内容説明・英作文・選択問題すべてに答えなければならない、非常にハードな試験です。
やるべきことが多い分、「何を、いつ、どの順番でやるか」を間違えると、同じ努力量でも結果に大きな差がつきます。
この記事では、北大英語の対策法を全部まとめています。
この記事では、以下のすべてを解説します。
- 北大英語の問題構成・配点の全体像
- 出題テーマの傾向(2024〜2026年度の実例つき)
- 90分の時間配分と解く順番
- 長文読解・英作文の攻略法
- 過去問の使い方と復習法
- おすすめ参考書
- 年間勉強スケジュール(月別ロードマップ)
- 合格最低点から逆算する目標点の設計

この記事を監修した塾長エヌの自己紹介
北海道出身。現在、北大修士2年。北海道にある偏差値約60の高校出身。令和3年度(共通テスト元年)に受験。総合理系 総合科学選抜群受験し、点数は646.05/750(次席入学)。2次試験の英語は132/150、共通テスト英語はR98/100、L88/100。TOEIC 960点。農学部 学科主席で卒業。海外在住や留学の経験なし。【ホクエイゴ|北大英語専門塾】の代表。
北大英語とはどんな試験か【全体像を把握する】
北大英語を攻略するには、まず「どんな試験なのか」を正確に把握することが出発点です。
試験の全体像をつかまずに対策を始めると、努力の方向がずれてしまいます。ここでは基本情報から大問別の内容・配点・2026年度の変更点まで、まとめて確認しましょう。
試験の基本情報(90分・150点・4大問)
北大の2次試験(個別学力試験)における英語は、試験時間90分・満点150点・大問4問という構成です。
共通テストの英語は200点満点を0.3倍した60点分が加算されるため、英語全体では最大210点が入試得点に関わります。ただし2次の英語150点が配点の軸になると考えてください。
問題全体の合計語数は2,600〜2,800語にのぼります。長文・英作文・会話文をこなすリーディング力と英語運用力の両方が問われる、総合的な試験です。
大問別の内容と配点(推定)
4つの大問はそれぞれ異なる形式で構成されています。以下の表で整理します。なお、大問別の配点は北大から公式には公開されていません。
以下は20カ年以上の過去問分析をもとにした推定値です。
| 大問 | 形式 | 語数の目安 | 設問数 | 推定配点 |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 長文読解 | 650〜750語 | 基本6問 | 推定40点 |
| 第2問 | 長文読解 | 650〜750語 | 基本6問 | 推定40点 |
| 第3問 | 英作文 | 350〜450語 | 3問 | 推定34点 |
| 第4問 | 会話文読解 | 800〜1,000語 | 12問 | 推定36点 |
第1問・第2問はいずれも学術的な論説文が多く、内容一致や記述式の問いが中心です。
第3問の英作文は英文を読んだ上で穴埋め・意見文を書く形式で、精度の高い英語力が求められます。第4問は選択肢問題が中心で、長い会話文を正確にたどるスキャニング力がポイントです。
2026年度からの配点変更
2026年度入試から、北大の総合点の配点が一部変更されます。「情報」が新たに15点加算され、合計点が750点から765点になりました。
ただし、英語の配点自体は変更ありません。2次英語150点・共通テスト英語60点という構造はそのまま維持されます。
北大英語の出題テーマ傾向【2024〜2026年度の実例つき】
北大英語の英文は、毎年テーマが変わります。しかし実は、出題されるテーマにはっきりとした傾向があります。
「知らない話題の英文が出て、読むのに時間がかかってしまった」という声は受験生からよく聞きます。
でも逆に言えば、テーマをあらかじめ知っているだけで、読解スピードが上がります。
英文を読む前に「この話、知ってる」と思えるかどうかは、読みやすさに直結するのです。
テーマの分類(社会・科学・文化・個人経験)
20カ年以上の過去問を分析すると、北大英語の出題テーマは大きく4つのカテゴリに分類できます。
| カテゴリ | 代表的なテーマ例 |
|---|---|
| 社会・経済・労働 | AI・格差・観光・世代論・労働環境 |
| 科学・テクノロジー | 脳科学・心理学・環境技術・電子機器 |
| 文化・歴史・異文化 | 食文化・音楽・宗教・異文化コミュニケーション |
| 経験・心理 | 家族・留学・メンタルヘルス・人間関係・嘘の心理 |
英文の難易度は変わっても、テーマのカテゴリはこの4つに収まる年がほとんどです。
日頃から社会・科学・文化などに関する話題に触れておくことが、読解の下地になります。
近年の出題テーマ一覧(2024〜2026)
直近3年分の出題テーマをまとめました。
| 年度 | 大問 | テーマ | カテゴリ |
|---|---|---|---|
| 2026年度 | 問題1 | ラップ音楽の起源と商業化 | 文化・音楽・人種 |
| 問題2 | タイの僧院と英国のクリスマスディナー | 文化・マインドフルネス | |
| 問題3 | ヌードルハラスメント | 食文化・異文化理解 | |
| 問題4 | 電気自動車 | テクノロジー・環境・倫理 | |
| 2025年度 | 問題1 | UBI(ユニバーサルベーシックインカム) | 社会・経済・AI |
| 問題2 | 祖父母との絆 | 個人経験・家族・高齢化 | |
| 問題3 | インバウンド観光と観光公害 | 社会・経済 | |
| 問題4 | 「Boomer」世代間ギャップ | 社会・テクノロジー・世代論 | |
| 2024年度 | 問題1 | 脳トレゲームの効果 | 科学・心理学 |
| 問題2 | 嘘をつく心理と嘘の見抜き方 | 心理学・コミュニケーション | |
| 問題3 | 電子書籍と出版業界 | テクノロジー・環境・経済 | |
| 問題4 | 海外留学 / ワークライフバランス | 教育・異文化 / 社会・労働 |
直近3年を見ると、社会問題・テクノロジー・異文化・心理といったテーマが繰り返し登場していることがわかります。
テーマ傾向から見える対策のヒント
テーマを知っているだけで、英文は読みやすくなります。これが、テーマ分析の一番の効果です。
たとえば「UBIとは何か」を日本語で知っていれば、英文中に見慣れない単語が出てきても、文脈から意味を補いながら読み進められます。
英語力だけでなく、日本語での背景知識が読解を支えるのです。
ユニバーサル・ベーシックインカムの略。で、政府がすべての国民に対して、所得や資産、就労の有無に関わらず、無条件で定期的に最低限の生活に必要な現金を給付する制度を指す。
具体的な対策のヒントを3つ挙げます。
| 対策 | 具体的な行動 |
|---|---|
| 背景知識を日本語でつけておく | ニュース・新書・Webメディアで社会・科学の話題に触れる |
| 英語の論説文に慣れておく | 英語での意見の展開パターン(問題提起→主張→根拠)を掴む |
| 英作文のテーマを想定練習する | AI・環境・教育・労働など頻出テーマで英語の意見を書く練習をする |
北大英語の時間配分【90分の最適な使い方】
90分という試験時間をどう使うか、事前に決めておくことが高得点への近道です。
行き当たりばったりで解き進めると、気づいたときには時間が足りなくなっていた、という事態になりかねません。
大問別おすすめ時間配分(理想)
まずは全体の時間配分を確認しましょう。
| 大問 | 目安時間 | 目標点 |
|---|---|---|
| 第1問(長文読解) | 22分 | 30点 |
| 第2問(長文読解) | 22分 | 30点 |
| 第3問(英作文) | 20分 | 26点 |
| 第4問(会話文) | 22分 | 30点 |
| 見直し | 4分 | — |
| 合計 | 90分 | 116点 |
第1・2・4問にそれぞれ22分、英作文の第3問に20分を充てるのが理想です。
最後の4分は見直しに使います。見直し時間を最初から確保しておくことで、ケアレスミスを防ぎやすくなります。
解く順番の考え方
結論から言うと、冊子の順番通り(第1問→第2問→第3問→第4問)に解くのがおすすめです。
理由は3つあります。
- 時間配分を守りやすいから
- 精神的に安定した状態で試験を進められるから
- 英作文や会話文を先に解いて焦るリスクを避けられるから
1つ目について、順番通りに解けば「今何問目まで終わったか」が把握しやすく、ペース管理がシンプルになります。
2つ目について、長文読解は安定して得点しやすい問題形式です。最初に取り組むことで「順調に解けている」という感覚を得られます。
3つ目について、英作文や会話文で考え込んでしまうと、その焦りを引きずったまま長文読解に突入することになり、時間配分が崩れたり、思うように問題が解けなくなったりします。
時間オーバー時の対処法
どれだけ練習していても、本番では想定外の問題に出くわすことがあります。
大問ごとの対処法を事前に決めておくことで、パニックにならずに済みます。
第1問・第2問(長文読解)では、選択問題で1分以上迷ったら、印をつけてすぐ次の問題に進みましょう。
1問に時間をかけすぎると後続の大問に響きます。
第3問(英作文)では、自由英作文のテーマで迷ったら、まず日本語で「賛成の理由」と「反対の理由」をざっと書き出してみてください。
書きやすい方を選んで書き始めるだけで、時間のロスを最小限に抑えられます。
第4問(会話文)では、難しい問題は後回しにして、まず確実に答えられる問題から埋めていきましょう。
北大英語の長文読解対策【第1問・第2問の攻略法】
北大英語の第1問・第2問はどちらも長文読解です。
この2大問で英語全体の得点が大きく決まるため、確実な対策が必要です。
長文読解の特徴(語数・設問タイプ)
第1問・第2問はそれぞれ約650〜750語の英文に、各6問の設問がつく構成です。
設問タイプは大きく4種類あります。
| 設問タイプ | 出題数 | 特徴 |
|---|---|---|
| 和訳問題 | 1〜2問 | 指定箇所を日本語に訳す。構文把握が直接問われる |
| 内容説明問題 | 1〜2問 | 本文の内容を日本語で説明する。文脈の読み取りが鍵 |
| 抜き出し問題 | 0〜1問 | 本文から指定の情報を抜き出す |
| 選択問題 | 3〜4問 | 4〜5択から正解を選ぶ。根拠を本文に求める |
2大問合わせると約1,400語を読み切る必要があるため、読解スピードと正確さを同時に鍛えることが求められます。
精読が一切の基礎になる
長文読解の力を上げるために最初にやるべきことは、精読です。
精読とは、1文1文の構造を正確に取ることです。
SVOCをきちんと見分け、修飾関係を正しく把握した上で、日本語に訳せる状態にすることを指します。
精読は長文読解だけに必要なスキルではありません。
英作文で問題の意図を正確に読み取るときも、会話文の細かいニュアンスを掴むときも、精読力が土台になっています。
設問タイプ別の攻略ポイント
和訳問題は、構文を正確に取った上で自然な日本語に直す問題です。難しく訳しすぎず、シンプルな言葉で書き切ることを優先してください。
内容説明問題は、該当箇所の前後を丁寧に読み、論理の流れを掴むことが鍵です。本文に書かれていない内容を盛り込むと大きく減点されます。
抜き出し問題は、設問が問う条件を正確に理解してから本文を探します。条件の見落としに注意が必要です。
選択問題は、必ず本文に根拠を見つけてから選ぶことが基本です。1分迷ったら印をつけて次に進み、後で戻る判断も大切です。
北大英語の長文読解で差がつくポイント
設問タイプの攻略法を知った上で、さらに実戦で差がつく3つのポイントを押さえておきましょう。
① 段落ごとに「一言メモ」を取りながら読む
北大の長文は1題あたり650〜750語です。読み進めながら「この段落は何の話か」を一言メモする習慣をつけましょう。例えば「①ラップの起源」「②商業化への転換点」といった形です。
この一手間が、内容説明問題・選択問題で該当箇所を探す時間を大幅に短縮してくれます。
② 選択問題は「消去法」が基本戦略
北大の選択問題は、大きく以下の2パターンに分けられます。
- 「本文の内容と一致するものを選べ」
- 「本文の内容と一致しないものを選べ」
2024年度では「一致しないもの2つ」、2025年度では「一致するもの2つ」という形で出題されています。
選び方のコツは、「本文と照らし合わせて明らかに誤りの選択肢」から潰していく消去法です。
なお、「一致するもの」と「一致しないもの」の指示を読み間違えると全問不正解になります。設問の指示は必ず最初に確認してください。
③ 和訳問題は「構文把握」を最優先にする
和訳で点を落とす受験生の多くは、単語の意味はわかっても文の構造を正確に把握できていません。
北大の和訳では、分詞構文・関係代名詞・仮定法・倒置といった複雑な構文が毎年出題されます。
たとえば2026年度の第1問では、関係節と時間の副詞節が組み合わさった複文が和訳対象になりました。
こうした文でも、主語・動詞・修飾関係を正確に取ってしまえば、あとはシンプルな日本語に直すだけです。
北大英語の長文読解対策を徹底解説
北大英語の英作文対策【第3問の攻略法】
第3問は、北大英語のなかで多くの受験生が「どう対策すればいいかわからない」と感じる大問です。
しかし実態は、やるべきことが明確な、攻略しやすい大問でもあります。
英作文の出題形式(穴埋め+自由英作文)
第3問は350〜450語の英文を読んだうえで、3問に解答する形式です。
| 設問 | 内容 |
|---|---|
| Question A・B | 英文の空所を埋める(本文の内容を踏まえた要約) |
| Question C | 本文のテーマに関する意見文を70〜100語の英語で書く(賛否+理由) |
問題文には「本文の言葉やアイデアを使ってよいが、完全な文をそのままコピーしてはならない」と明記されています。
本文をそのまま写すのではなく、自分の言葉で言い換えながら答えることが求められます。
「シンプルに書く」が最強の戦略
Question Cは70〜100語の意見文です。
「難しい単語を使わなければ点が取れないのでは」と不安になる受験生は多いですが、それは完全な誤解です。
採点者が見ているのは「難しい英語が書けるか」ではなく、「論理が正確に伝わっているか」です。
受験生なら、赤本など過去問集を使うと思います。
しかし、過去問集に載っている模範解答は参考にしすぎない方が良いです。
なぜなら、満点レベルの英語教員が時間をかけて仕上げたものであり、レベルが高すぎるからです。
北大の合格者のほとんどは、あのレベルの英文を試験時間内には書けません。それでも合格できます。
賛成・反対はどちらを選んでも減点されません。書きやすい方を選ぶことが正解です。
採点者が見ているポイント
第3問の採点観点は推定3つです。
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| ①文法・スペルの正確さ | 基本的な文法ミスやスペルミスがないか |
| ②論理の一貫性 | 立場・理由・まとめが矛盾なく繋がっているか |
| ③課題への適切な応答 | 問いに対して正面から答えているか |
「文法を正確に、論理を一貫して、問いに正面から答える」
この3つが揃えば点が取れます。
北大英語の英作文対策を徹底解説
北大英語の会話文対策【第4問の攻略法】
第4問の会話文は、正しい解き方さえ身につければ確実に点数を積み上げられる大問です。
12問すべてが選択式で、解法の型が決まっているため、対策の効果が直接スコアに出やすい問題形式です。
会話文の出題形式
第4問は2つのパートで構成されています。まず英語の会話文[I]があります。
続いて、その会話の内容をまとめた要約文[II]があり、この要約文に12個の空所が設けられています。
24語の選択肢リストの中から、空所に最も適切な語を1語ずつ選びます。各語は1回しか使えません。推定配点は36点です。
2026年度の出題例で確認してみましょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会話のテーマ | 電気自動車(YukiとSakuraの会話) |
| 空所の数 | 12個 |
| 選択肢の数 | 24語(A〜Z) |
| 解答例 | 空所(1)→aware、空所(2)→doubtful、空所(5)→principle |
なお空所(5)の “principle” は “in principle”(原則として)というイディオムの一部として出題されています。
単語の意味だけでなく慣用表現の知識も問われるということですね。
会話文の解き方【3ステップ】
【ステップ1】要約文[II]を先に読んで全体の流れを掴む
多くの受験生は会話文[I]から読み始めますが、それは順番が逆です。
まず要約文[II]を空所ごと通読し、「この会話は何について、どんな流れで進んでいるのか」を大まかに把握してください。
【ステップ2】空所の前後から品詞と文法構造を特定する
各空所に入るべき語の品詞を確認します。
「空所の直前に冠詞(a / the)があれば名詞、be動詞があれば形容詞か名詞、直後に名詞があれば形容詞……」
というように、文法構造から候補を絞り込むだけで、選択肢は大幅に減ります。
【ステップ3】会話文[I]の対応箇所を見つけ、言い換えで絞り込む
品詞を絞ったら、会話文[I]の中から空所の内容に対応する発言を探します。要約文は会話文を「別の言葉で言い換えたもの」です。
会話文の表現をそのまま当てはめようとすると外れます。「同じ意味の別の語」を選択肢から探す意識を持ってください。
よくあるミスと対策
第4問で点を落とす受験生のミスには、はっきりしたパターンがあります。
| よくあるミス | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 品詞の見落とし | 意味だけで選択肢を選んでいる | 空所前後の文法構造を先に確認する |
| 対応箇所の読み間違い | 会話文の流れを正確に追えていない | 要約文の文脈から対応段落を特定する |
| イディオムの見落とし | 単語を単体の意味だけで判断している | 単語学習でコロケーションも確認する |
北大英語の過去問の使い方
過去問演習は、量より「使い方」で差がつきます。
同じ年数を解いても、復習の深さで本番の点数は大きく変わります。
いつから・何年分解くべきか
過去問演習を始めるタイミングは、高3の10月が目安です。
長文読解の基礎を固めた後に取り組むことで、演習の効果が最大化されます。
解く年数の目安は以下のとおりです。
| 目安 | 年数 | コメント |
|---|---|---|
| 最低ライン | 5〜7年分 | 本番の形式感覚をつかむ最低限の量 |
| 理想ライン | 10年分以上 | 出題パターンが体に染み込み、時間配分が安定する |
解くときは必ず90分タイマーをセットして、本番と同じ条件で取り組んでください。
復習の仕方が点数を決める
過去問で点数を伸ばすカギは、解くことよりも復習にあります。
1本あたりにかける時間の目安は、合計4時間です。
| フェーズ | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 解く | 90分 | 本番と同じ条件でタイマーを使って解く |
| 採点 | 30分 | 自己採点し、ミス箇所に印をつける |
| 復習 | 120分 | ミスの原因を分析し、知識・読解・英作文を深掘りする |
復習では、ミスを①語彙不足・②読解ミス・③時間不足・④英作文の文法ミスの4カテゴリに分類してください。
カテゴリを特定することで、「何を勉強すれば点数が上がるか」が明確になります。
共通テスト後から2次試験までの期間は、解いた5〜7年分を解き直すのが効果的です。
時間配分の感覚を体に染み込ませることが、この時期の最優先事項になります。
北大英語のおすすめ参考書
参考書選びで迷っている人は多いですが、北大英語に必要な参考書はシンプルです。
分野ごとに1〜2冊を徹底的にやり込むことが最短ルートです。
分野別おすすめ参考書(一覧表)
| 分野 | 参考書 | ポイント |
|---|---|---|
| 単語 | 速読英単語(必修編・上級編) | 長文の中で語彙を覚えられる |
| 英文法 | 学校の教材・NextStage 等 | 北大は文法単独問題なし。基礎固めに何でもOK |
| 英文解釈 | 基礎英文解釈の技術100 | 精読力の核心。上位版の「英文解釈の技術100」は北大にはオーバーワーク |
| 長文読解 | やっておきたい英語長文 300・500・700 | 段階的に語数を伸ばし、北大の長文量に慣れる |
| 英作文 | ドラゴン・イングリッシュ基本英文100 | 使える表現を習得し、過去問で実戦 |
| 過去問 | 北大の英語 20カ年(赤本) | 傾向把握と実戦演習の両方に必須 |
塾長エヌが実際に使った参考書
単語は「速読英単語」を200周以上。長文の中で単語を覚える構成なので、語彙力と読解力を同時に鍛えられます。
英文解釈は「基礎英文解釈の技術100」で十分です。塾長エヌ自身は上位版の「英文解釈の技術100」を使いましたが、北大のレベルには基礎版で対応できます。
長文読解は「やっておきたい英語長文」の300・500・700を順番に。
英作文は「ドラゴン・イングリッシュ」と過去問のセット。基本表現を覚えたら、すぐに過去問で実戦練習するのが最短ルートです。
参考書の使い方で差がつく3つのポイント
どの参考書を選ぶかも大切ですが、「どう使うか」で結果は大きく変わります。
① 単語帳は「1周目から完璧」を目指さない
1つひとつの単語を完璧に覚えてから次に進もうとするのは、よくある失敗です。
1回で覚えようとすると1周するだけで膨大な時間がかかり、最初に覚えた単語を忘れるという悪循環に陥ります。
正しいアプローチは逆です。1周目はスピーディーに全体を流し、3〜5周で「だいたい覚えた」状態を目指します。
② 英文解釈は「自力で構文が取れるまで」繰り返す
基礎英文解釈の技術100を使う場合、1周目は解説を読みながら構造を確認する「理解のフェーズ」、2周目以降は「解説を見ずに自力で構文を取れるか」を確認するフェーズにしましょう。
自力で取れなかった文があれば、その文だけを繰り返し練習してください。
全文を完璧にこなそうとするより、つまずいた箇所に集中する方が精読力は速く伸びます。
③ 過去問は「15カ年」を最初に買う
市販の赤本(5カ年)だけでは量が足りません。最低でも15カ年分は確保したいです。
過去問は最大の参考書です。北大英語の頻出テーマ・問題パターン・時間配分の感覚は、過去問を解いて初めて身につきます。
北大英語の年間勉強スケジュール【月別ロードマップ】
合格に向けて、勉強の「順序」と「時期」の両方を押さえることが重要です。
やることが多い北大英語だからこそ、何をいつやるかを事前に決めておくと、無駄な遠回りをせずに済みます。
勉強の正しい順序(精読→速読→過去問)
北大英語の勉強には、守るべき順序があります。
精読 → 速読 → 過去問演習の順に進めるのが正解です。
精読は、1文1文の構造を正確に取るトレーニングです。
この力がなければ、音読しても速読しても「なんとなく読んでいる」状態になり、点数が安定しません。
月別ロードマップの要約(表)
| 時期 | やること |
|---|---|
| 高2冬〜3月 | 単語・文法の基礎固め(毎日継続) |
| 高3 4〜7月 | 精読・英文解釈。音読習慣をつける |
| 高3 8〜9月 | 長文演習・英作文開始 |
| 高3 10〜11月 | 過去問演習(週1本) |
| 高3 12月〜共テ | 共テ対策にシフト(6〜7割)、2次は週1本維持 |
| 共テ後〜2次 | 2次に全振り。時間配分を体に染み込ませる |
単語・文法は特定の時期だけやるものではなく、全期間を通じて毎日継続することが前提です。
夏から始める場合の短縮プラン
高3の夏から本格的に対策を始める場合でも、遅すぎることはありません。ただし、優先順位を絞って動く必要があります。
8月は単語・文法・英文解釈を同時並行で進めます。精読の土台を急いで作るイメージです。
9月には精読を完了させ、長文演習と英作文を同時にスタートします。10月以降は過去問演習を開始し、あとは上で紹介したプランと合流します。
北大英語の目標点を合格最低点から逆算する
北大英語の対策を始める前に、まず「何点取ればいいか」を明確にしておく必要があります。
目標が曖昧なまま勉強しても、どこに力を入れるべきかがわかりません。合格最低点のデータをもとに、英語の目標点を逆算していきましょう。
主要学部の合格最低点・合格平均点(令和7年度)
まず令和7年度(2025年度)の合格者データを確認します。配点合計は各学部750点(医学部医学科のみ825点)です。
| 学部・系 | 配点合計 | 合格最低点 | 合格平均点 | 得点率(最低) |
|---|---|---|---|---|
| 総合入試文系 | 750 | 509.5 | 539.1 | 67.9% |
| 総合入試理系(総合科学) | 750 | 503.5 | 543.9 | 67.1% |
| 文学部 | 750 | 529.5 | 557.9 | 70.6% |
| 医学部医学科 | 825 | 660.9 | 689.5 | 80.1% |
| 獣医学部 | 750 | 591.9 | 623.5 | 78.9% |
| 水産学部 | 750 | 464.0 | 507.1 | 61.9% |
得点率で見ると、多くの学部は68〜72%のラインが合格最低点になっています。
医学部・獣医学部は80%前後と難度が高く、英語でもより高い得点が求められます。
英語で何点取ればいいか(学部別シミュレーション)
北大入試の英語配点は、2次試験英語150点+共通テスト英語60点(200点×0.3換算)の合計210点です。
全体の合格ラインに対して英語でどれだけ稼げばいいか、学部別にシミュレーションしました。
| 学部・系 | 合格最低点 | 英語合計の目安 | うち2次英語の目標 |
|---|---|---|---|
| 総合入試文系 | 509.5 | 140〜160点 | 90〜110点 |
| 総合入試理系(総合科学) | 503.5 | 140〜155点 | 90〜105点 |
| 文学部 | 529.5 | 150〜170点 | 100〜120点 |
| 医学部医学科 | 660.9 | 170〜190点 | 115〜135点 |
| 獣医学部 | 591.9 | 165〜185点 | 110〜130点 |
| 水産学部 | 464.0 | 130〜150点 | 85〜100点 |
水産学部など得点率が低めの学部であれば、2次英語90点前後でも合格圏に十分入れます。一方で医学部や獣医学部は115〜130点の高得点が必要です。
英語で差をつけたい場合は2次英語で110〜120点を目標に設定すると、他科目のプレッシャーを下げながら安定した合格を目指せます。
目標点別の大問戦略
目標点が決まったら、大問ごとにどれだけ取るかを決めましょう。
戦略を間違えた努力は意味がありません。まず自分の目標点を決め、そこから大問別の得点計画を立てることが先決です。
北大英語の大問別配点は非公開ですが、過去問の分析から以下を推定しています。
| 目標プラン | 第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 85〜90点プラン | 24点 | 24点 | 18点 | 21点 | 87点 |
| 110〜120点プラン | 30点 | 30点 | 26点 | 30点 | 116点 |
※大問別配点は北大非公表のため推定。
85〜90点プランは、各大問で7〜8割を確実に取り切る戦略です。難問は深追いせず、取れる問題を確実に正解する意識が重要です。
110〜120点プランは、全大問で8割以上を安定して取る戦略です。特に長文読解で満点近くを狙いつつ、英作文でも安定した得点を積み上げる必要があります。
まとめ:北大英語は「全体像の把握」と「正しい順序」で攻略できる
北大英語の対策は、正しい順序を正しいタイミングで実行することがすべてです。
この記事でお伝えしたことを整理します。
- 全体像:90分・4大問・2,600〜2,800語。2次英語150点が配点の軸
- テーマ傾向:社会・科学・文化・個人経験の4カテゴリ。背景知識が読解を支える
- 時間配分:第1問22分/第2問22分/第3問20分/第4問22分/見直し4分
- 長文読解:精読が一切の基礎。設問タイプ別に攻略ポイントを押さえる
- 英作文:シンプルに書くのが最強の戦略。採点は文法・論理・課題応答の3観点
- 過去問:高3の10月から、5〜7年分が最低ライン。復習が点数を決める
- 参考書:分野ごとに1〜2冊を絞って繰り返す
- スケジュール:精読→音読→速読→過去問の順序を守る
- 目標点:合格最低点から逆算して、大問別の得点計画を立てる
北大英語は正しい方法で積み上げれば、必ず結果がついてくる試験です。
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